本記事はプロモーションを含みます。
「サービスエンジニアはやめとけ」と言われるのは、休日や夜間の呼び出し・出張の多さ・お客様の前でのトラブル対応が重なりやすい仕事だからです。ただし、きつさの大半は仕事そのものより、会社の体制で決まります。体制の整った会社へ移る道も、経験を活かして別の職種へ移る道もあります。
修理が終わるまで帰れず、やっと帰った夜にまた電話が鳴る。お客様には頭を下げ、社内からは「早く直してくれ」と急かされる。そんな毎日の中で、この言葉を検索した方もいるでしょう。
- 休日も呼び出しの電話が気になる
- 出張続きで家族との時間が取れない
- クレーム対応で気持ちがすり減る
- この働き方を40代まで続けられるか不安
- 修理の経験が他で通用するか分からない


私は前職の転職エージェントで、企業と求職者の両方を1人で担当しながら、製造業の技術者の転職を支援していました。採用する側の見方も踏まえて、やめとけと言われる理由と当てはまらない会社の特徴、経験が活きる転職先をお伝えします。
サービスエンジニアはやめとけの理由6つ

サービスエンジニアは、自社の機械や設備をお客様の工場などに据え付け、点検や修理をする仕事です。フィールドエンジニアやカスタマーエンジニアと呼ぶ会社もあります。やめとけと言われる理由は大きく6つあり、転職の相談でよく挙がっていたのは最初の3つです。
休日や夜間に緊急の呼び出しがある
お客様の機械が止まれば、生産そのものが止まります。そのため、休日や夜間でも「すぐ来てほしい」と連絡が入ることがあります。いつ電話が鳴るか分からない状態が続くと、休みの日でも気が休まりません。
出張と長距離の移動で体力を使う
担当するお客様が広い範囲に散らばっていると、車や新幹線での移動が仕事の大きな部分を占めます。泊まりの出張が続けば、家族と過ごす時間も取りにくくなります。
重い工具や部品を運び、狭い場所や高い場所で作業することも多く、年齢とともに体への負担は大きくなりがちです。
お客様の前でクレームを受け止める
機械が止まって困っているお客様のところへ、最初に顔を出すのがサービスエンジニアです。設計や製造が原因の不具合でも、現場で厳しい言葉を受けるのは自分になります。
直るまで帰れないプレッシャーがある
原因がすぐに分からない故障でも、お客様は「いつ直るのか」を知りたがっています。1人で現場に入り、その場で判断を求められる重さは、社内で働く技術者にはあまりないものです。
機種が増えるたびに勉強が続く
新しい機種が出るたびに、構造や制御の中身を覚え直す必要があります。古い機種を長く使っているお客様も多いので、何世代もの機械を頭に入れておかなければなりません。
仕事量のわりに年収が上がりにくい
出張手当や残業代で手取りは増えても、基本給が上がりにくいと感じる人は少なくありません。手当に頼った年収は、出張が減れば下がってしまいます。「この先も同じ働き方をしないと年収を保てない」という不安が、やめとけという言葉につながっています。
やめとけが当てはまらない会社の特徴

ここまでの6つの理由は、どの会社のサービスエンジニアにも同じように当てはまるわけではありません。同じ仕事でも、会社の体制によって働き方は大きく変わります。続けやすい会社には、一般的に次の3つの特徴があります。

担当エリアが広すぎない会社
全国を数人で回る会社と、拠点ごとに近い範囲を担当する会社では、移動の負担がまったく違います。拠点の数とサービスエンジニアの人数は、働き方を決める一番大きな要素です。
呼び出しを当番制で回している会社
休日や夜間の電話を、いつも同じ人が受けている会社は長く続きません。当番を決めて順番に受ける体制があるかどうかで、休みの日の過ごし方が変わります。電話での一次対応を専門の窓口が受けている会社なら、さらに負担は軽くなるでしょう。
定期点検の契約が仕事の中心の会社
壊れてから駆けつける修理ばかりの会社は、予定が立ちません。保守契約にもとづく定期点検が中心なら、訪問の日程を前もって決められます。点検で故障の芽を先に摘めるので、緊急の呼び出しそのものも減っていきます。
サービスエンジニアを続ける3つの価値

きつい面ばかりが語られがちですが、サービスエンジニアを続けることで身につく力もあります。辞めるかどうかを決める前に、今の仕事で何が手に入っているかを確かめておきましょう。転職するときにも、そのまま強みとして使えるものです。
機械と電気の両方が分かる技術者になれる
故障の原因は、機械の摩耗のこともあれば、センサーや制御のこともあります。現場で原因を切り分けてきた人は、機械と電気の両方を見られる技術者に育ちます。
設計や製造の担当者は、どちらか片方しか見ていないことが多いので、両方が分かる人は社内でも社外でも貴重です。
お客様の現場を知っていることが強みになる
機械がお客様の工場でどう使われ、どこで困っているかを一番よく知っているのは、サービスエンジニアです。この知識は、営業や設計、品質保証の仕事でも大きな武器になります。
機械が動いている限り仕事がなくならない
機械は売って終わりではなく、10年、20年と使われ続けます。動いている機械がある限り、点検や修理の仕事はなくなりません。景気が悪く新しい機械が売れない時期でも、保守の仕事は残りやすいと言われています。
サービスエンジニアの転職先4つ

サービスエンジニアの経験は、「機械を直す力」と「お客様と話す力」の2つに分けられます。私が支援したサービスエンジニアの方が実際に移っていった先は、設備保全・品質保証・教育担当の3つでした。ここに同じ職種で会社を変える道を加えた、4つの行き先を紹介します。

転職先① 工場の設備保全
出張をなくしたい方には、メーカーの工場で設備を守る設備保全が候補になります。決まった1つの工場に通う働き方になるので、泊まりの出張はほぼなくなります。
ただし、設備保全にも夜間の呼び出しや交代勤務のある職場はあります。保全ならではのきつさは設備保全がきついと感じたらにまとめたので、応募の前に読んでみてください。
転職先② 品質保証
不具合の原因を調べ、お客様に説明して再発を防ぐのが、品質保証の仕事の一つです。現場で不具合を見てきた経験と、お客様に説明してきた経験の両方が活きます。
品質管理の方の行き先は品質管理の転職先は?同じ仕事でも年収が上がる理由で紹介しています。
転職先③ サービスエンジニアの教育担当
メーカーの中には、サービスエンジニアを育てる教育担当のポジションを置いている会社があります。新人や代理店の技術者に、点検や修理のやり方を教える仕事です。
出張がなく、お客様から急に呼び出されることもありません。私が支援した方の中にも、働き方を整えるためにこのポジションへ移った方がいました。
転職先④ 体制の整った会社のサービスエンジニア
仕事そのものは好きで、呼び出しや移動の多さだけがつらいなら、同じ仕事のまま会社を変える道もあります。一般的に、扱ってきた機械と近い製品のメーカーほど、即戦力として見てもらいやすくなります。
お客様と話すことが苦にならない方は、機械の中身が分かる営業として技術営業に移る道も考えられます。
採用側がサービスエンジニアに見る点

どの行き先を選ぶ場合でも、採用する側がサービスエンジニアの経験者に確かめたいことは共通しています。職務経歴書と面接で、次の3つを具体的に伝えられるように準備しておきましょう。
扱ってきた機械の種類と近さ
製造業の転職では、どの職種でも「扱ってきたものが応募先と近いこと」が一番の推薦材料になります。私が企業へ技術者を推薦するときも、まず伝えていたのは扱ってきた製品の近さでした。
工作機械・半導体製造装置・包装機・分析機器など、担当した機械の種類と台数を書き出しておきましょう。書き方は機械設計の職務経歴書の書き方の考え方がそのまま使えます。
機械と電気のどちらに強いか
電気の技術者は今、どのメーカーも強く欲しがっています。私が支援してきた電気系の技術者は、ほとんどの方が年収50万〜100万円上がっていました。
制御盤やシーケンサ、センサーまわりを自分で見られる方は、そのことをはっきり書いてください。機械系の方も、電気をどこまで扱えるかを伝えるだけで評価が変わります。
お客様との折衝をどう乗り切ったか
お客様対応をしてきたサービスエンジニアは、「コミュニケーションの面は問題なさそうだ」と見てもらいやすい職種です。実際に人事からは、品質保証で欲しい、保全で欲しいという声を聞いていました。
逆に、お客様と話す機会があまりなかった方は、そこを不安に思われたことがあります。怒っているお客様にどう説明し、どう納得してもらったかを、具体的な場面で伝えられるようにしておきましょう。



国の統計でも、転職で年収が上がる人は少なくありません。転職した人のうち、前の職場より賃金が「増加」した人は40.8%で、30〜34歳に限ると48.6%でした。出典:厚生労働省「令和7年雇用動向調査」(転職入職者の賃金変動状況)。
辞める前に今の会社でできること

サービスエンジニアはやめとけと言われても、今の会社で状況が変わるなら、無理に転職する必要はありません。辞めると決める前に、できることを3つ挙げておきます。試してみて変わらなければ、そのとき動けば十分です。
担当エリアと当番の見直しを相談する
呼び出しや遠方の出張が特定の人に偏っているなら、担当の分け方や当番の回し方を上司に相談してみましょう。自分しか直せない機種を減らすために、手順を残して後輩に教えることも効果があります。
社内の別の部署への異動を考える
サービスエンジニアの経験は、同じ会社の品質保証や、サービスエンジニアの教育担当でも役に立ちます。会社を変えずに職種だけを変える道がないか、社内の異動の制度を確かめてみてください。
私が支援した方の中にも、転職ではなく社内の異動で教育担当に移った方がいました。
辞める前に市場での評価を聞く
残るか迷っているときほど、自分の経験が社外でどう見られるかを知っておくと判断しやすくなります。エージェントとの面談は、転職を決めていなくても受けられます。動けずに迷っている方は転職したいけど動けない30代技術者の最初の一歩も読んでみてください。
サービスエンジニアに合うエージェント

サービスエンジニアの転職では、機械の話が通じる担当者に当たるかどうかで、紹介される求人の質が変わります。選び方のポイントと、製造業に強いエージェントを紹介します。
機械の話が通じる担当者を選ぶ
「工作機械の据え付けと修理」「分析機器の定期点検」と伝えて、どんな仕事かすぐに分かる担当者なら、経験に合う求人を探してもらいやすくなります。話が通じないと感じたら、担当を変えてもらって構いません。
担当者の見分け方は製造業の技術者に合う転職エージェントの選び方にまとめています。
出張と呼び出しの実態を確かめてもらう
担当エリアの広さ・月の出張日数・休日の呼び出しの回数は、求人票からはほとんど分かりません。同じつらさを繰り返さないために、応募の前に必ず確かめたい点です。企業と直接やり取りしているエージェントなら、こうした点を聞いてもらえることがあります。
製造業に特化したエージェント
サービスエンジニアの転職なら、メーカーと製造業に特化したメーカーズジョブから始めると話が早いでしょう。製造業の業務を分かっている担当者が多く、修理の経験を他の職種にどう活かせるかも相談しやすいはずです。
愛知・岐阜・三重で働きたい方は、東海3県に特化したR4CAREERもあわせて登録しておくと、地元のメーカーの求人を比べやすくなります。
サービスエンジニアのよくある質問

最後に、サービスエンジニアの仕事と転職について、よく出る質問にお答えします。
これから目指すのはやめたほうがいいですか
やめたほうがいいとは言えません。機械と電気の両方が身につき、お客様の現場も分かる仕事なので、その後の行き先は広がります。入社の前に、担当エリアの広さと呼び出しの体制だけは確かめておきましょう。
何歳まで続けられますか
体力の面から、40代以降は現場に出る回数を減らし、後輩の指導や技術的な問い合わせへの対応に回る人が多いと言われています。今の会社に、年齢を重ねた先輩がどんな働き方をしているかを見ておくと、自分の将来を想像しやすくなります。
資格がないと転職できませんか
資格がなくても転職はできます。採用する側がまず見るのは、どんな機械をどれくらい扱ってきたかという経験です。電気工事士の資格を持っている方は電気工事士がメーカーで活きる3つの転職先も参考にしてください。
30代でも職種を変えられますか
30代なら十分に間に合います。転職回数が少ない30代は、長く働いてくれそうだと安心されやすく、悪い印象は持たれにくいはずです。面接の準備は製造業の技術職の面接で聞かれる4つの質問を参考にしてください。
転職すると年収は下がりませんか
出張手当や残業代が減る分、職種を変えると年収が下がる方はやはりいます。それでも私が見てきた限りでは、年収が下がっても働き方を変えたいと決めた方のほうが多くいました。
下がりそうなときは、手当を引いても今より上がる希望年収を計算して、応募の時点で企業に伝えておきましょう。伝え方は年収交渉はタイミングが勝負で詳しく書いています。
サービスエンジニアはやめとけのまとめ

サービスエンジニアはやめとけと言われる理由の多くは、担当エリアの広さや呼び出しの体制といった、会社ごとの事情から来ています。働き方を変えたいなら、設備保全・品質保証・教育担当が候補です。仕事が好きなら、体制の整った会社へ移る道もあります。
- やめとけの理由は呼び出し・出張・クレーム対応など
- きつさは担当エリアと当番の体制で大きく変わる
- 機械と電気の両方が分かる人は貴重
- 行き先は設備保全・品質保証・教育担当・同じ職種
- 採用側は機械の近さと電気と折衝を見る
- 年収が下がりそうなら希望年収を先に伝える
現場で機械を直し、お客様と向き合ってきた経験は、社外でも十分に通用します。転職全体の進め方は技術者の転職は何から?流れ6ステップにまとめました。一人で抱え込まず、製造業に詳しい担当者に、自分の経験がどう見られるかを一度聞いてみてください。
受注の前にお客様と向き合う技術営業の仕事については技術営業はやめとけ?きつい理由と活きる転職先にまとめています。
施工管理からサービスエンジニアを考えている方は施工管理から転職するなら|出張を減らす転職先もあわせてご覧ください。

