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メーカーからコンサルに転職しても、メーカーに戻る道はあります。ただし、戻れるかどうかはコンサルでどんな案件をやったかで決まります。行くかどうかは、コンサルの仕事を深く知ったうえで、自分に合うかで決めるのが後悔しない近道です。
仕事でコンサルと一緒に動いて、「この働き方もありかも」と感じた。同期や知り合いがコンサルに移ったと聞いて、少し気になっている。そんな段階でこの言葉を検索した方も多いのではないでしょうか。
- 仕事でコンサルと関わって興味がわいた
- 知り合いがコンサルに転職した
- 自分に向いているのか分からない
- 行って後悔しないか不安
- 合わなかったらメーカーに戻れるか心配


私は前職の転職エージェントで、企業と求職者の両方を1人で担当しながら、製造業の技術者の転職を支援していました。メーカーとコンサルで迷った方の相談にも乗ってきました。その経験から、向いている人・後悔しやすい点・メーカーに戻れる条件をお伝えします。
コンサルの仕事が自分に合うかを確かめたい方には、コンサル転職に特化したMyVision(マイビジョン)に話を聞いてみるのがおすすめです。転職した人の約8割がコンサル未経験で、メーカー出身の方も相談しやすい相手です。
コンサルに向いている技術者の特徴

コンサル業界は今、伸びている市場です。調査会社のIDC Japanによると、国内のビジネスコンサルティング市場は2024年に前年比10.8%増の7,987億円となり、2029年には1兆2,832億円まで広がると予測されています。出典:IDC Japan「国内ビジネスコンサルティング市場予測」(2025年12月10日発表)。
人気があるからといって、誰にでも合う仕事ではありません。私が見てきた限りでは、メーカーからコンサルに移ってうまくいっていた技術者には、共通点が2つありました。
部署をまたいだ取りまとめ経験がある
1つ目は、メーカー時代に、部署をまたいで人を動かす取りまとめやプロジェクトを回していた人です。コンサルの仕事は、立場の違う人たちの意見をまとめて、物事を前に進めることが中心になります。設計・製造・品質・営業の間に立って調整してきた経験は、そのまま活きやすいはずです。
転職の目的がはっきりしている
2つ目は、「年収を上げたい」「キャリアの幅を広げたい」と、転職する目的がはっきりしていた人です。コンサルは忙しさの波が大きく、つらい時期もあります。そこで踏ん張れるかどうかは、なぜコンサルを選んだのかが自分の中で言葉になっているかで変わります。
職種より何をまとめてきたかが見られる
設計か生産技術かといった職種の違いより、これまで何をまとめてきたかのほうが大切です。生産技術からコンサルを考える方の行き先は生産技術はきつい?やめとけの理由と行き先でも触れています。取りまとめた経験が少ないと感じるなら、今の会社で小さなプロジェクトを任せてもらうところから始める手もあります。
メーカーからコンサルで後悔しやすい点

メーカーからコンサルに移った方からは、働き方の違いに戸惑ったという話をよく聞きました。向いているかどうかを考える前に、どんな点で苦労しやすいのかを知っておくと、入ってからのずれを小さくできます。代表的なものを紹介します。
仕事の流れが速く案件がどんどん進む
いちばん大きな違いは、仕事の流れの速さです。メーカーでは数か月から数年かけて進める話が、コンサルでは案件がどんどん進んでいきます。じっくり検討してから動くことに慣れていると、最初はこの速さについていくだけで精一杯になるかもしれません。
働く時間が長く忙しさの波が大きい
案件の締め切り前には、働く時間が長くなりがちです。一般に、コンサルは案件ごとに忙しい時期と落ち着く時期の差が大きいと言われています。家族との時間をどう確保するかは、行く前に考えておきたい点です。
資料作りや話し方など仕事のやり方が違う
コンサルでは、考えたことを資料にまとめ、お客さんに説明して納得してもらうことが仕事の中心になります。図面や試作品で語ってきた技術者にとっては、求められるやり方がまったく違うと感じる場面があるでしょう。
ものづくりの実感が薄れる
自分で手を動かして、形のあるものを作る実感は少なくなります。「自分が設計したものが動いた」という喜びを大切にしてきた方ほど、物足りなさを感じやすいかもしれません。
成果を厳しく見られる
コンサルは成果を厳しく見られる世界です。評価が上がらないと居づらくなる、という声もありました。メーカーのように長い目で育ててもらえる環境とは違う、と覚えておくと安心です。

メーカーに戻れるかは案件の中身次第

「合わなかったらメーカーに戻れるのか」は、迷っている方がいちばん気にする点だと思います。結論から言うと、戻る道はあります。ただし、誰でも同じように戻れるわけではありません。戻りやすさを分けるのは、コンサルで何をやってきたかです。
戻れるが条件つき
私が見てきた限りでは、コンサルからメーカーに戻ることはできます。ただ、コンサルでの経験がメーカーで評価される形になっているかどうかで、戻りやすさは大きく変わります。「いつでも戻れる」と軽く考えるより、戻るときに何を語れるかを意識して働くことが大切です。
製造業向けの案件をやった人は戻りやすい
工場の改善や設計の仕組みづくりなど、製造業向けの案件をやってきた人は、メーカーに戻りやすい傾向がありました。メーカーの人事から見ると、外から製造業を見てきた経験として評価しやすいはずです。反対に、製造業と関係の薄い案件ばかりだと、メーカーで活かせる経験として伝えにくくなります。
何年いたかより何をやったか
コンサルに何年いれば戻りやすい、という決まった目安はありませんでした。年数よりも、どんな案件で、どんな役割を担ったかのほうが見られます。短くても製造業の案件で成果を出していれば、話は通りやすくなります。
チャレンジとしてコンサルを選んだ人の例
メーカーとコンサルで迷った末に、「メーカーにはいつでも戻れる。だからまずはチャレンジしてみよう」と考えて、コンサルを選んだ方がいました。実際、私が相談に乗った方のなかでは、コンサルを考えていた技術者は最終的にコンサルへ移った方のほうが多かったです。


コンサルの選考はケース面接が壁

メーカーの技術者がコンサルの選考を受けると、多くの方がつまずくのがケース面接です。技術の知識や実績は十分でも、ケース面接で求められる力はメーカーの面接とはまったく別物です。どんな面接で、何が見られているのかを押さえておきましょう。
ケース面接はその場で考えて答える面接
ケース面接とは、「ある工場の生産量を1.5倍にするには?」のようなお題を出され、その場で考えて答える面接です。正解を当てる試験ではありません。答えにたどり着くまでの考え方と、その伝え方が見られています。
見られるのは考える力・説明する力・コミュ力
技術者がケース面接で足りないと見られやすいのは、次の3つでした。
- 筋道立てて考える力(ロジカルシンキング)
- 考えたことを分かりやすく説明する力
- 面接官とやり取りしながら話を進めるコミュ力
技術者は正しい答えを一人で考え込みがちですが、ケース面接では途中の考えを口に出して面接官と確かめ合う姿勢が求められます。ここに慣れていないと、頭の中では分かっていても評価につながりません。
独学より模擬面接で慣れる
ケース面接は、本を読むだけではなかなか上達しません。人を相手に話して、考え方や話し方の癖を直してもらうのが近道です。コンサル転職に強いエージェントなら、模擬面接の練習相手になってもらえます。
メーカーの面接との違いを知りたい方は、製造業の技術職の面接で聞かれる4つの質問と見比べてみてください。
コンサル転職に特化したMyVisionでは、元コンサルタントが面接官役になって、ケース面接の模擬練習をしてくれます。本番の前に、考えを口に出しながら答える練習を積んでおけます。
コンサルか迷ったら最初にやること

コンサルが気になり始めた方に、私が最初にお勧めしていたことは2つです。どちらも、応募する前の段階でできます。いきなり求人を探すより、先に自分の気持ちと仕事の中身を確かめておくほうが、後悔しない判断につながります。
なぜコンサルなのかを書き出す
まずは「なぜコンサルなのか」を紙に書き出してみてください。年収なのか、キャリアの幅なのか、今の仕事への物足りなさなのか。書いてみると理由がはっきりします。書き出してみて理由が「なんとなく」しか出てこないなら、今はまだ動く時期ではないのかもしれません。
コンサルの仕事を深く知ってから判断する
次に、コンサルの仕事を深く知ることです。仕事で関わったコンサルの姿は、仕事のほんの一部にすぎません。どんな案件があり、1日をどう過ごし、どんな人が評価されるのか。そこまで知ったうえで、自分に合うかどうかを判断しましょう。


コンサルの仕事を知るならMyVision
MyVision(マイビジョン)は、コンサル業界への転職に特化した転職エージェントです。コンサル業界に詳しい担当者なら、案件の中身や働き方、どんな人が評価されるかを具体的に聞けます。コンサルが自分に合うかを確かめたいときや、ケース面接の対策を始めたいときの相談先として向いています。
- コンサル業界への転職に特化
- 転職した人の約8割がコンサル未経験(2025年の支援実績)
- 20代〜30代が中心
- 元コンサルタントが面接官役のケース模擬面接
- 付き合いのあるコンサル会社は200社以上
- 相談は無料
一方で、コンサルに特化しているぶん、メーカーの求人と並べて比べたい方には物足りないかもしれません。メーカーの求人とも比べたい方は、次に紹介する相談先もあわせて使ってみてください。
メーカーの求人とも並べて比べる
コンサルだけを見るのではなく、メーカーの求人とも並べて比べるのがおすすめです。同じ業界の上位メーカーなど、今の経験を活かせる行き先が見つかれば、コンサルと比べて選べます。メーカー側の相談先は製造業の転職エージェントおすすめ6社と選び方にまとめています。
メーカーからコンサルのよくある質問

メーカーからコンサルへの転職を考える方から、よく聞かれる質問をまとめました。一般的な傾向として書いている部分もあるので、自分の場合はどうかを、相談先で確かめてみてください。
コンサル未経験でも転職できますか
一般に、コンサル会社は業界未経験の方の中途採用も行っています。市場が伸びていることもあり、事業会社での経験を持つ人材を求める会社は多いと言われます。ただし、ケース面接の対策は欠かせません。
年収は上がりますか
一般に、メーカーからコンサルに移ると年収が上がるケースが多いと言われています。ただ、会社や入社時の役職によって差があるので、一概には言えません。年収だけで選ぶと、働き方の違いで後悔しやすい点にも気をつけてください。
何歳までなら挑戦できますか
未経験からのコンサル転職は、20代後半から30代が中心と言われています。年齢が上がるほど、プロジェクトをまとめた経験など、即戦力として語れるものが求められやすくなるはずです。
コンサルが合わずに辞めたら不利になりますか
コンサルにいた年数で一律に線が引かれるわけではありませんでした。メーカーに戻るときに見られるのは、どんな案件で何をやったかです。製造業に関わる案件で経験を積んでおくと、戻る道が開けやすくなります。
転職を決めていなくても相談していいですか
相談して大丈夫です。求人や市場の様子を知るための情報収集として、エージェントを使う方は多くいます。情報収集の段階だと伝えても、きちんと情報を出してくれるかどうかは、良い担当者を見分ける目安にもなります。
職務経歴書は何を書けばいいですか
技術の中身に加えて、どんな立場の人をまとめ、何を前に進めたかを書きましょう。書き方は職務経歴書に書くことがない技術職の書き方で詳しく紹介しています。
メーカーからコンサルを考える人のまとめ

メーカーからコンサルに転職しても、メーカーに戻る道はあります。ただし、戻れるかどうかはコンサルでどんな案件をやったかで決まります。
- 向いているのは取りまとめ経験がある人
- 転職の目的がはっきりしている人も強い
- 仕事の流れの速さに戸惑いやすい
- 製造業向けの案件をやると戻りやすい
- 選考の壁はケース面接
- まずはなぜコンサルかを書き出す
コンサルが気になっているなら、まずはコンサルの仕事を深く知るところから始めてみてください。転職するかどうか迷っている段階の方は、転職したいけど動けない30代技術者の最初の一歩も参考になるはずです。

