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製造業の技術職の転職では、最終面接の合格率は7〜8割ほどです。落ちることが多いのは、一次面接の面接官が合否を決めきれず、最終面接に判断を委ねたときでした。一次面接の手応えを振り返れば、最終面接までに何を準備すればいいかが見えてきます。
一次面接が通って、次は役員との最終面接。「最終はほぼ受かる」という話も「半分は落ちる」という話も目にして、どちらを信じればいいのか分からない。そんな気持ちで、この言葉を検索した方もいるでしょう。
- 最終面接は顔合わせだけなのか知りたい
- 役員に何を聞かれるのか分からない
- 一次面接の手応えに自信がない
- 最終面接で落ちて理由が分からない
- 年収や入社日の話をしていいのか迷う


私は前職の転職エージェントで、企業と求職者の両方を1人で担当しながら、製造業の技術者の転職を支援していました。面接官から聞いてきた話をもとに、最終面接の合格率と落ちる理由、当日までの準備をお伝えします。
転職の最終面接の合格率は7〜8割

最終面接の合格率は、調べる先によって数字がばらばらです。ここでは、私が製造業の技術職の転職を支援してきた中での感覚と、その数字になる理由をお伝えします。会社や職種によって変わる数字なので、目安として読んでください。

一次は約5割で最終は7〜8割
私が見てきた限りでは、一次面接の合格率は約5割、最終面接は7〜8割ほどでした。最終面接まで進んだ方の多くは、そのまま内定が出ています。合否の大部分は、一次面接の時点で決まっていたことになります。
一次の面接官が配属先の上司だから
製造業の技術職の一次面接には、多くの場合、配属先の直属の上司になる人が出てきます。一緒に働く本人が「この人と働きたい」と判断しているので、最終面接の役員や部長も「それなら良いだろう」となりやすいのです。
一次面接で聞かれる質問と落ちる理由は製造業の技術職の面接で聞かれる4つの質問と落ちる理由にまとめています。
一般には約5割と言われている
インターネットでは、転職の最終面接の合格率は約5割と紹介されることが多いようです。面接の回数や、最終面接に何人残すかは会社によって違うので、数字に幅が出るのは自然なことです。

転職サービスのdodaが求人情報を調べた結果では、面接の回数は平均2.2回で、2回の会社が67%でした。面接が3回以上ある会社では、最終面接の前にもう一段の選考が入ります。出典:doda「採用担当者のホンネ-中途採用の実態調査」(約3,000社・1万5,000件の求人情報をもとにした集計)。
最終面接で落ちる理由

7〜8割が通るとはいえ、最終面接で落ちる方もいます。ここでは、私が面接官や人事から聞いてきた理由をお伝えします。本人の力とは関係のない理由もあるので、落ちたときに自分を責めすぎないためにも知っておいてください。

一次の面接官が判断を委ねたとき
私が見てきた中で多かったのは、一次の面接官が合否を決めきれず、「最終で見てもらおう」と判断を委ねた場合です。この場合の最終面接は確認の場ではなく、実質的にもう一度の選考になります。
一次面接で答えに詰まった質問があった方や、手応えが薄かった方は、こちらに当たるかもしれません。
一次面接と話が食い違ったとき
一次面接と最終面接で、言っていることが少し違う。これも、最終面接で落ちる理由として実際に聞いたものです。転職理由や志望動機は、一次で話した内容をそのまま軸にしてください。
長く働けるかに不安を持たれたとき
最終面接の役員や部長が見ているのは、人柄と、長く働いてくれそうかどうかです。転職理由を深く聞かれて、「うちに入っても同じ理由で辞めそうだ」と受け取られると、見送りになることがあります。
条件面で折り合いがつかないとき
希望する年収や入社できる時期が、会社の出せる条件と合いそうにないと判断されると、見送りになることがあります。希望年収は、応募の時点でエージェントから企業へ伝えてもらうのが基本です。最終面接の場で初めて高い金額を伝えるのは避けましょう。
最終面接で新しい不安が出たとき
一次面接では出なかった不安が、最終面接で新しく出てくることもあります。面接官が変われば、気になる点も変わるためです。
一般には、入社の意思が伝わらず「内定を出しても来てくれなさそうだ」と思われる場合も、見送りの理由になると言われています。
先に進んでいた候補者で決まったとき
少し性質の違う理由ですが、先に選考が進んでいた別の候補者で枠が埋まることもあります。これは本人の評価とは関係がなく、準備で防げるものでもありません。面接の日程をなるべく早く組んでもらうことが、できる唯一の対策です。
最終面接で役員が見ている点

最終面接の面接官は、役員や部長といった立場の人です。技術の細かい話は一次面接で確かめ終わっているので、最終面接では見る点が変わります。私が面接官や人事から聞いてきた中では、主に次のような点です。
一緒に働きたいと思える人柄
まず見られるのは人柄です。受け答えが誠実か、質問にまっすぐ答えているかといった、話し方そのものが判断の材料になります。うまく話すことより、聞かれたことに正面から答えることを意識してください。
長く働いてくれそうか
企業は、採用した人に長く活躍してほしいと考えています。転職回数が少ない30代は、長く働いてくれそうだと安心されやすく、最終面接でも悪い印象は持たれにくいはずです。
転職回数が多めの方は、それぞれの会社を選んだ理由と辞めた理由を、一言で説明できるようにしておきましょう。
一次と同じ質問への深い答え
最終面接で聞かれる内容は、一次面接とほぼ同じです。転職理由、今の仕事の中身、なぜ当社か。一次面接で面接官が気になった点があれば、最終面接の面接官がそこを詳しく聞いてくることもあります。
- なぜ今の会社を辞めようと考えたのですか
- 当社でなければいけない理由は何ですか
- 入社後にどんな仕事をしたいですか
- 5年後、10年後にどうなっていたいですか
- マネージャーをやりたいですか
最終面接の前にやる準備

最終面接の準備は、新しい答えを用意することではありません。私が候補者の方に伝えていたのは、「一次面接と同じような質問が来るので、同じように答えてください」ということでした。そのうえで、当日までにやっておきたいことを挙げます。
一次面接で話した内容を書き出す
一次面接で聞かれた質問と、自分がどう答えたかを書き出しておきましょう。話の食い違いを防げるうえ、どの答えを深めればいいかも見えてきます。
一次面接で聞いた話を答えに加える
一次面接と同じ答えに、一次面接で聞いた話を一言加えると、答えがぐっと良くなります。私が候補者の方にすすめていたのは、次のような加え方です。
- 一次面接でお話を伺って、志望度がより上がりました
- 伺った◯◯の仕事を、自分でもやってみたいです
伝えきれなかった点を整理する
一次面接でうまく答えられなかった質問は、最終面接でもう一度聞かれると考えておいたほうが安全です。手応えが薄かったときほど、伝えきれなかった点を整理しておくと安心して臨めます。
エージェントに一次の評価を聞く
エージェント経由で応募しているなら、一次面接の評価を担当者に聞いてみてください。私も候補者の方には、「面接官はここを評価していて、ここを気にしています」と伝えていました。気にされている点が分かれば、最終面接でその不安を消す答えを用意できます。
入社できる時期と希望年収を決めておく
入社日の希望は、選考の途中で企業から聞かれます。内定の承諾から入社までは2か月ほどかかる方が多いので、そこから逆算して答えられるようにしておきましょう。
希望年収は、内定通知書が出ると動かしにくくなるので、伝えるなら最終面接の前後までです。詳しくは年収交渉はタイミングが勝負に書いています。
最終面接の逆質問で聞くこと

最終面接の最後にも、「何か質問はありますか」と聞かれる時間があります。私は候補者の方に、逆質問はしっかり聞いてくださいと伝えていました。役員や部長に直接話を聞ける機会は、入社したあとにはなかなかありません。
会社と事業の方向を聞く
一次面接の逆質問では、部署の人数や最初に担当する仕事など、現場の話を聞くのが向いています。最終面接では、会社や事業がこれからどこへ向かうのかを聞いてみましょう。役員や部長だからこそ答えられる質問です。
- この事業でこれから力を入れる分野は
- 配属される部署に期待していることは
- 中途で入った方はどんな活躍をしていますか
- 入社までに勉強しておくとよいことは
入社を決めるために知りたいことを聞く
評価を上げるための質問を探す必要はありません。内定が出たときに入社を決められるよう、自分が知りたいことを聞くほうが大切です。答えを聞きながら、この会社で長く働く自分を思い描けるかを確かめてください。
年収の話は自分から切り出さない
年収の希望は、候補者が面接の場で直接交渉するものではありません。エージェント経由なら、担当者から企業へ伝えてもらうのが基本です。面接官から希望を聞かれた場合は、エージェントに伝えてある金額をそのまま答えれば問題ありません。
最終面接のあとの流れ

最終面接が終わってからも、内定の返事をするまでにやることがあります。結果が出てから慌てないよう、面接のあとの流れを先に知っておきましょう。年収の希望を伝えられる時間は、思っているより短いので注意が必要です。
内定の連絡は通知書より先に来る
エージェント経由の場合、内定はまず担当者から口頭やメールで伝えられ、そのあとに内定通知書が届くことが多くありました。年収の希望を伝えられるのは、通知書が出る前までです。通知書の金額は社内の決裁を通ったあとの数字なので、そこから動かすのは難しくなります。
返事の期限は1週間前後が相場
内定の返事の期限は、通知が出てから1週間前後が相場でした。他社の結果を待ちたいときは、結果が出る日と返事ができる日を添えて頼んでみてください。日付がはっきりしていれば、延ばしてもらえることがあります。
落ちたときは理由を聞いて次に活かす
最終面接で落ちた場合、企業に直接応募していると、理由を教えてもらえることはまずありません。エージェント経由なら、面接官の評価を担当者が聞いて伝えてくれることがあります。
最終面接まで進んだということは、配属先の上司には評価されていたということです。経験そのものが否定されたわけではないので、理由を聞いたら次の会社に気持ちを切り替えましょう。


最終面接の対策に使えるエージェント

最終面接の準備で一番効くのは、一次面接で自分がどう評価されたかを知ることです。この情報は、企業とやり取りしているエージェントを通じてしか手に入りません。担当者に聞くことと、製造業の技術職に合う2社を紹介します。
最終面接の前に担当者へ聞くこと
最終面接が決まったら、次の3つを担当者に聞いておきましょう。
- 一次面接で評価された点と、気にされている点
- 最終面接の面接官は誰で、どこを見る人か
- 過去の最終面接でどんな質問が出たか
この3つにすぐ答えられる担当者は、企業のことをよく知っています。担当者の見分け方は製造業の技術者に合う転職エージェントの選び方にまとめています。
メーカー専門で探すなら メーカーズジョブ
メーカー・製造業に特化した転職支援のサービスです。設計や生産技術といった仕事の中身が最初から通じるので、面接でどう話せば伝わるかを具体的に相談できます。評判はメーカーズジョブの評判と向いている人にまとめました。
東海で腰を据えて探すなら R4CAREER
愛知・岐阜・三重に絞って求人を扱う、名古屋の転職エージェントです。地元のメーカーとの付き合いが深いエージェントなら、応募先ごとの面接の傾向も聞きやすくなります。
最終面接のよくある質問

最後に、転職の最終面接について、よく出る質問にお答えします。
最終面接は顔合わせだけですか
顔合わせだけとは言えません。製造業の技術職では7〜8割の方が通っていましたが、残りの2〜3割は落ちています。一次面接と同じ気持ちで準備して臨んでください。
面接の時間が短いと不合格ですか
時間の長さだけでは判断できません。一次面接の評価が高く、確認だけで終わったために短くなることもあります。結果が出るまでは、気にしすぎないようにしましょう。
最終面接は対面で行われますか
最近はオンラインの面接が中心ですが、最終面接だけは本社で対面という会社もあります。在職中の方は、半休や有給を使って時間を作ることになります。日程の希望は、遠慮せずにエージェントへ伝えてください。
マネージャーをやりたいか聞かれたら
30代以降の方は、最終面接でも聞かれることがあります。「まずは目の前の仕事をしっかりやって、機会があればぜひ挑戦したい」という答え方で問題ありません。
結果はどれくらいで分かりますか
会社によって違います。一般には、数日から1週間ほどで連絡が来ることが多いと言われています。1週間を過ぎても連絡がなければ、エージェントを通じて状況を聞いてもらいましょう。
他社の選考状況は伝えるべきですか
伝えて構いません。エージェント経由なら、担当者が他社の進み具合を企業へ伝えるのは普通のことです。他社の結果が出る時期を伝えておくと、返事の期限も相談しやすくなります。
最終面接で落ちる理由のまとめ

製造業の技術職の最終面接は、7〜8割の方が通ります。落ちることが多いのは、一次の面接官が判断を最終に委ねたときです。
- 合格率の目安は一次が約5割・最終が7〜8割
- 落ちるのは一次で判断を委ねられたときなど
- 役員が見るのは人柄と長く働けるか
- 一次と同じように答え、聞いた話を加える
- 年収の希望は通知書が出る前までに
- 一次の評価はエージェントに聞ける
最終面接は、企業があなたを選ぶ場であると同時に、あなたが入社を決めるための場でもあります。内定が出たあとの進め方は退職交渉の引き止めを防ぐ伝え方を、転職全体の流れは技術者の転職は何から?流れ6ステップを読んでみてください。
内定の返事を待ってほしいときは内定保留は何日まで?目安は合わせて2週間を読んでみてください。

