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機械設計の職務経歴書で書くべきなのは、「設計の中のどの役割か」「扱ってきた製品と大きさ・部位」「役職のない取りまとめ経験」の3つです。
転職エージェントに登録したら、専門外の求人メールばかり届くようになった。自分が何を設計してきたのか、担当者に伝わっている気がしない。そう感じて、登録したまま放置している方は少なくありません。
実はその原因の多くは、担当者の力量ではなく、渡した経歴書に書かれていない項目にあります。
- 専門外ばかりの求人メール
- 経歴を読んでいない様子の担当者
- 話が噛み合わないまま終わる面談
- 登録したまま放置したアカウント


私は前職で、製造業の技術者の転職支援を行っておりました。メーカーの人事と転職を考える方の両方を1人で担当するやり方で、機械設計の方を企業へ推薦する側にいました。この記事では、その席から見えていたことをそのままお伝えします。
機械設計の求人がズレて届く理由

届く求人がズレるのは、担当者が手を抜いているからとは限りません。経歴書から判断できる材料が足りないとき、担当者は職種名だけを頼りに求人を当てにいきます。その結果が、あの大量のメールです。まずは、担当者が何を見て求人を選んでいるのかをお伝えします。
- 年齢と希望年収
- どの業界のどんな会社にいるか
- 何を設計しているか(ものの大きさ・設計のどの部分か)
- 役職と役割
- 他部署との関わり
- 取りまとめの経験
担当者が見ている8つの項目
この8つが埋まっていれば、担当者は求人を絞り込めます。特に効くのが「何を設計しているか」で、扱っている製品の大きさや、設計の中のどの部分を担当しているかまで分かると、紹介先が一気に定まります。
逆に、ここが「機械設計」の一言で終わっていると、担当者には職種名しか手がかりが残りません。その状態で紹介できるのは、機械設計という言葉が付いた求人すべてになります。
職種名だけで当てにいく仕組み
エージェントの担当者は、1人で何十人もの候補者を抱えています。ひとつの経歴書を読み込む時間には限りがあります。判断材料が足りないと感じた時点で、キーワードで当てる進め方に切り替わります。
産業機械の設計をしてきた方に、住宅設備の設計求人が届く。そうしたズレは、この切り替えが起きた合図だと思ってください。
登録直後に大量の求人が届く意味
登録した翌日から求人が並ぶのは、丁寧に選んだ結果ではありません。条件に当てはまるものを機械的に出している状態です。ここで「合わない」と感じたら、放置するよりも情報を足すほうが早く直ります。
機械設計が書き落とす2つのこと

先ほどの8項目のうち、機械設計の方の経歴書で抜けていることが多いのは決まって2つでした。どちらも本人にとっては当たり前すぎて、わざわざ書くものだと思われていないところです。ここを足すだけで、届く求人は変わります。
設計の中のどの業務かという役割
設計と一口に言っても、中身はいくつもの業務に分かれます。そのどこを担当してきたのかが書かれていない経歴書が、いちばん多く見られました。
- 構想設計から関わったのか
- 詳細設計が主だったのか
- 試作と評価まで見たのか
- 量産立ち上げまで追いかけたのか
- 客先対応があったのか
この5つのうち、自分がどこを通ってきたかを書き出してみてください。同じ機械設計でも、構想から入る人と詳細設計が主の人では、紹介できる求人がまったく違います。
正式な役職ではない取りまとめ経験
もうひとつ抜けやすいのが、取りまとめの経験です。役職が付いていないから書かなかった、という方によく出会いました。ただ、採用する側が見ているのは肩書ではありません。
小さな案件でも、納期を持って社内外を動かしながら形にした経験があるなら、それは書く価値があります。設計そのものの腕と同じくらい、ここを知りたがる企業は多くありました。
当たり前すぎて書かないものほど効く
扱っていた製品の大きさ、材質、生産数、客先の業界。社内では説明するまでもない情報が、外から見ると判断の決め手になります。書き足すのに時間はかかりませんので、今日のうちに埋めておいてください。
機械設計に限らず、毎日の仕事が繰り返しで書くことがないと感じる方は、職務経歴書に書くことがない技術職の書き方で、書けることを見つける3つの手順を紹介しています。
推薦で効くのは設計製品の近さ

なぜ製品の中身を書く必要があるのか。その答えは、担当者が企業へ推薦するときに何を伝えているかにあります。ここは候補者からは見えない部分なので、詳しくお伝えします。
人事に押していたのは製品の近さ
機械設計の方を企業へ推薦するとき、私がいちばん押していたのは設計してきた製品が、その会社の製品と似ているという一点でした。ここが重なっていると、人事の反応が明らかに変わります。
経験年数や資格より、製品が近いかどうかのほうが先に効きます。同じ大きさのものを、同じような客先向けに設計してきた。それが伝われば、企業は入社後の姿を具体的に想像できるからです。
製品が似ていると企業側で起きること
似た製品を扱ってきた方は、図面の勘所や検討の順序がそのまま通じます。教える時間が短く済むと判断されれば、書類は通りやすくなります。面接でも、製品の話から入れるので会話が噛み合います。面接で聞かれる質問と答え方は、製造業の技術職の面接で聞かれる4つの質問と落ちる理由にまとめています。
大きさと部位まで書く意味
製品名だけでは、企業側は近さを測れません。手のひらに載る部品なのか、人の背丈を超える装置なのか。その中でも、自分が受け持っていたのはどの部分なのか。そこまで書いてあると、担当者はあなたを推薦する言葉を持てます。
話が通じない担当者への対処

経歴書を直しても、担当者に設計の話が通じないことはあります。そのときにすぐ諦める必要はありません。こちらから渡す情報を変えると、出てくる求人が動くことがあります。
扱ってきた製品で希望を伝える
「年収を上げたい」ではなく、「この大きさのこういう製品を扱っている会社を見たい」と伝えてみてください。職種や条件で希望を出すより、製品で出すほうが担当者は探しやすくなります。
他社で見つけた求人を持ち込む
別のエージェントや求人サイトで見つけた募集を、担当者に見せるのも手です。「こういう求人に興味がある。御社にも似た案件はないか」と聞けば、こちらが何を求めているかが一度で伝わります。
転職していった先輩の行き先を聞く
社内で先に辞めていった方が、どの業界のどんな会社へ移ったか。聞ける範囲で集めておくと、自分の現実的な行き先が見えてきます。その情報を担当者に渡せば、話が早く進みます。
機械設計に合う転職エージェント2社

ここまでお伝えした内容は、相手がメーカーの求人を分かっていることが前提になります。製品の近さで話ができる相手でなければ、何を書いても伝わりません。性格の違う2社を挙げておきます。
メーカー専門で探すなら メーカーズジョブ
製造業に特化した転職支援サービスです。扱う求人がメーカーに寄っているため、設計している製品の話が最初から通じます。自分の経歴が外でどう見られるかを確かめる相手として向いていると思います。
東海で腰を据えて探すなら R4CAREER
愛知・岐阜・三重に絞って求人を扱う、名古屋の転職エージェントです。この地域には、機械設計を必要とするメーカーが数多く集まっています。転勤のない働き方を考えている方にも向いています。
登録するときに最初に渡すもの
登録の段階で、この記事で挙げた項目を埋めた経歴書を渡してください。最初に渡す情報の中身で、その後に届く求人の精度が決まります。後から直すより、最初から入れておくほうが早く進みます。
機械設計の転職に関するFAQ

ここからは、機械設計の方からよく聞かれた質問をまとめます。気になるところだけ読んでいただければ十分です。
扱っていた製品を書くと会社が特定されませんか
製品名そのものを書く必要はありません。「搬送装置の機構設計」「人の背丈ほどの装置」のように、種類と大きさが分かる書き方で十分に伝わります。
CADの種類が違っても紹介してもらえますか
紹介されます。操作は入社後に覚えられるものと見られているため、CADの種類で書類が止まることはほとんどありませんでした。それよりも、設計してきた製品が近いかどうかが先に見られます。
取りまとめの経験がない場合はどう書けばいいですか
無理に大きく見せる必要はありません。自分が判断した範囲を具体的に書けば、それが判断材料になります。どこまでを自分で決めて、どこから上に相談していたか。その線が見えるだけで、採用側は読み取れます。
経歴書を直したら担当者に出し直すべきですか
出し直してください。直した理由を一言添えると、担当者は求人を選び直します。「設計の中のどこを担当していたか書き足しました」と伝えれば十分です。
複数のエージェントに同じ経歴書を出していいですか
問題ありません。同じものを渡したほうが、どの担当者の読み取りが正確かを比べられます。違う内容を渡すと、比べる意味がなくなります。
まとめ 伝われば求人は変わる

届く求人がズレるのは、担当者の当たり外れだけが理由ではありません。判断に使える情報が渡っていないと、職種名だけで当てにいくしかなくなります。そして足りない項目は、たいてい決まっています。
- 担当者は経歴書から8つの項目を読もうとしている
- 抜けやすいのは役割と取りまとめ経験
- 設計の中のどこを担当したかを書き分ける
- 推薦で効くのは設計製品の近さ
- 通じないときは製品で希望を伝える
経歴書を書き足すだけなら、今日のうちに終わります。動くかどうかを決めるのは、届く求人がまともになってからで構いません。まずは、自分が何を設計してきたのかを言葉にしてみてください。
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