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生産管理の主な転職先は、同じ業界のメーカーの生産管理、調達、SCMの3つです。なかでも年収が上がりやすいのは、扱う製品が近い会社へ移る人、海外工場とやり取りしてきた人、工場全体の計画を任されていた人でした。
営業と工場の間に立ち、納期を守るために毎日どこかと調整する。なくてはならない仕事なのに、自分に何の強みがあるのかは見えにくいものです。
- このまま生産管理を続けていいのか
- 調整ばかりで強みが分からない
- 生産管理から行ける先が思いつかない
- 経験を生かして年収を上げたい


私は前職で、製造業の技術者の転職支援をしていました。この記事では、生産管理の方が実際に移っていた3つの転職先と、年収が上がりやすい経験、そして「調整ばかり」の経験を強みとして伝える方法をお伝えします。
生産管理の転職先は大きく3つ

私が支援してきた生産管理の方の転職先は、大きく3つに分かれていました。同じ業界のメーカーの生産管理、部品や材料を仕入れる調達、そして仕入れから納品までの流れ全体を組み立てるSCMです。どれも、生産管理で毎日やってきた仕事の延長線上にあります。

一番多いのは同業メーカーの生産管理
もっとも多いのは、同じ業界の別のメーカーで、引き続き生産管理をする道です。計画の立て方や工場の動かし方がそのまま通じるので、入社してすぐに力を発揮できます。
このとき大事なのが、扱う製品や工場の形が近い会社を選ぶことです。作っている製品が似ていれば、採用する側も「すぐに任せられる」と判断しやすくなります。
仕入れを担う調達
二つ目は、部品や材料を買う側の仕事である調達へ移る道です。生産管理にいると、部品が遅れて計画が崩れる場面に何度も立ち会うはずです。その経験は、仕入れ先と納期や価格を話し合う調達の仕事で、そのまま生きてきます。
工場の事情が分かる調達の担当者は、社内の生産管理からも頼られる存在です。調整してきた相手の立場を知っていることが、そのまま強みになります。
流れ全体を組み立てるSCM
三つ目は、SCMと呼ばれる仕事です。仕入れ、生産、在庫、物流までをひとつの流れとして捉え、全体がうまく回るように組み立てます。
生産管理が一つの工場の計画を見るのに対し、SCMは複数の工場や拠点をまたいで考えます。そのため、工場全体の計画を任されていた人や、海外工場とやり取りしてきた人が向いています。
今の仕事のきつさから転職を考えている方は、会社を変えると楽になる理由を生産管理はきつい?板挟みの理由と楽になる転職先にまとめています。
生産管理で年収が上がる3つの経験

同じ生産管理でも、年収が上がった方とそうでない方がいました。差がついたのは、年数よりも経験の中身です。私が見てきた中で、企業から高く評価されていた経験は次の3つでした。

扱う製品が近い
一つ目は、応募先と扱う製品や工場の形が近いことです。同じような製品を作っていれば、部品の数や工程の長さ、繁忙期の波まで似てきます。採用する側から見ると、教えることが少なく、すぐに任せられる人です。
この考え方は機械設計の転職でも同じです。詳しくは機械設計の職務経歴書の書き方でも触れています。
海外工場とやり取りしてきた
二つ目は、海外工場とのやり取りです。時差や言葉の壁を越えて計画や納期を合わせる仕事は、任せられる人が限られます。
拠点をまたいだ調整の経験は、SCMへ進むときにも大きな武器になります。語学の資格よりも、どの国の工場と、何を合わせてきたのかを具体的に伝えることが大切です。
工場全体の計画を任されていた
三つ目は、一つのラインではなく、工場全体の計画を任されていた経験です。複数のラインや部署の事情を踏まえて計画を組める人は、どの会社でも多くはありません。

「調整ばかり」を強みに変える伝え方

生産管理の方と話していると、「自分は調整ばかりで、強みと言えるものがない」という声をよく聞きました。けれども、その調整こそが、ほかの職種の人にはできない仕事です。問題は経験がないことではなく、中身を言葉にできていないことにあります。


調整の中身を分けて書く
「調整」という言葉は便利ですが、読む人には中身が伝わりません。誰と誰の間に立ち、何を決めたのかまで分けて書くと、同じ経験でも見え方が変わります。

数字で残す
中身に分けたら、次は数字を添えます。納期を守れた割合、減らした在庫の日数、担当した品目の数などです。
数字があると、採用する側は自社で働く姿を想像しやすくなります。正確な値が出せない場合は、「約」や「月に〇件ほど」といった書き方でも構いません。
職務経歴書での書き方の例
たとえば、職務経歴書では次のように書くと伝わりやすくなります。
- 担当:産業機械の組立工場の生産計画(月産〇台)
- 営業と工場の間で受注ごとの納期を決定
- 海外の部品工場と週次で出荷計画をすり合わせ
- 部品の前倒しを依頼し、欠品による停止を防止
書き方の基本は機械設計の職務経歴書の書き方と同じです。職種は違っても、「何を作る工場で、どんな役割だったか」を最初に書くのがポイントです。
生産管理に合う転職エージェント2社

生産管理の転職では、応募先の工場で何を作っていて、どんな計画の立て方をしているかが大事になります。そうした話は求人票にはほとんど書かれておらず、その会社と接点のある担当者からしか出てきません。ここでは、生産管理の方に合う2社を紹介します。
メーカー専門で探すなら メーカーズジョブ
メーカー・製造業に特化した転職支援のサービスです。生産管理や調達、SCMといった職種の違いが最初から通じるので、話が早く進みます。
評判はメーカーズジョブの評判と向いている人にまとめています。面談までは無料なので、行き先を知る目的で使っても構いません。
東海で腰を据えて探すなら R4CAREER
愛知・岐阜・三重に絞って求人を扱う、名古屋の転職エージェントです。自動車部品や産業機械など、メーカーの多い地域で探したい方に向いています。
登録の前に決めておくこと
登録する前に、同業の生産管理か、調達か、SCMか、どの方向に興味があるかを考えておいてください。決めきれなくても、「年収を上げたい」「工場全体を見る仕事がしたい」など、優先したいことを一つ伝えるだけで出てくる求人が変わります。
担当者の見極め方は製造業の技術者に合う転職エージェントの選び方で詳しく書いています。
生産管理の転職に関するFAQ

最後に、生産管理の方からよく聞かれる質問にお答えします。
生産管理はつぶしがきかない仕事ですか
そんなことはありません。同業の生産管理のほか、調達やSCMにも道があります。社内外の人を動かして計画を守ってきた経験は、職種が変わっても生きる力です。
別の業界のメーカーにも転職できますか
できますが、扱う製品や工場の形が近いほど有利です。同じ製造業でも、ものの流れ方は業界ごとに違います。考え方は生産技術の転職先5つと年収が上がる条件も参考になります。
SCMに進むには何が必要ですか
工場全体の計画や、海外工場とのやり取りの経験があると進みやすくなります。一つの工場の中だけでなく、拠点をまたいで物の流れを見てきたかどうかが問われます。
調達と購買は何が違いますか
会社によって呼び方の使い分けはさまざまです。一般的には、買う手続きを担うのが購買、仕入れ先を選んで条件を交渉するところまで含めるのが調達と呼ばれることが多いです。求人を見るときは、名前より仕事内容を確かめてください。
40代でも生産管理の転職はできますか
工場全体の計画や海外拠点との調整を経験している方なら、40代でも評価されやすいはずです。年齢が上がるほど、取りまとめる役割を期待されると考えておきましょう。
生産管理の転職先を選ぶまとめ

生産管理の経験は、思っている以上に行き先があります。大切なのは、自分の経験の中身を知り、それが一番生きる方向を選ぶことです。
- 転職先は同業の生産管理・調達・SCMの3つ
- 扱う製品が近いほど評価されやすい
- 海外工場と工場全体の計画は強い武器
- 「調整」は中身に分けて数字で書く
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